
クレディセゾンは、2030年に目指す姿として「GLOBAL NEO FINANCE COMPANY~金融をコアとした
グローバルな総合生活サービスグループ~」を掲げ、金融を通じて社会課題の解決と持続的な成長の
両立を目指しています。このビジョンの実現は、社会や環境が抱える課題の解決と不可分であり、持続
可能性は当社の成長戦略そのものです。事業を通じて社会に価値を提供し続けることが、企業としての
使命であると考えています。
当社は現在、中期経営計画のもと、事業ポートフォリオの変革と「選択と集中」を進めています。その原動力となっているのが、創業以来の「創造的破壊」の精神です。今後はDXおよびAIを業務効率化の
手段にとどめず、意思決定や事業運営を支える前提条件と位置づけ、競争優位性の確立と顧客体験向上を実現していきます。また、価値観を共有するパートナーとの連携による「セゾン・パートナー経済圏」の構築を通じて、金融と生活サービスを融合した新たな価値創出を推進し、お客様の「困りごと」を
解決します。
私は、ESGを一過性の潮流ではなく、持続可能な企業経営の前提そのものであり、経営の中核に据えるべきものと捉えています。金融・決済という社会インフラを担う当社において、ESGへの対応を後退させることは、中長期的な信頼性やリスク管理の観点からも許されるものではありません。
環境面では、気候変動に伴うリスクと機会を経営戦略上の重要課題と捉え、2050年ネットゼロの実現に向けた「気候移行計画」の策定など、アクションを加速させています。
社会面では、創業以来のDNAであるファイナンシャル・インクルージョンの精神のもと、インドやブラジルをはじめとするグローバル事業において、十分な金融サービスを受けられない人々や企業に、融資を通じて新たな機会を提供しています。こうした取り組みは、当社の成長と社会的価値創出を同時に
実現する重要なドライバーです。社会課題をリスクであると同時に新たな価値創造の機会と捉え、金融
事業を通じてその解決に取り組んでいきます。
また、企業において個人の経験・能力・価値観といった多様性こそがイノベーションの源泉であり、
競争力の土台であると捉え、経営として意識的にその体制を維持することが重要だと考えています。
さらに、これらの取り組みを支える基盤として、透明性の高いガバナンス体制の強化とコンプライアンスの徹底に加え、情報セキュリティおよびサイバーリスク管理を重要な経営課題と位置づけ、リスク
管理体制の高度化を進めています。
今後も、ステークホルダーの皆さまとの対話と共創を通じて、持続可能で豊かな社会の実現と長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。