CSDX VISION
クレディセゾンは「CSDX VISION」を掲げ、デジタルトランスフォーメーション推進しています。
CDOメッセージ
小野 和俊
取締役(兼)
専務執行役員 CDO(兼)CTO
小野 和俊
取締役(兼)
専務執行役員 CDO(兼)CTO
クレディセゾンのDXビジョン:未来へのデジタル革新
スモールスタートから始まった内製化の旅
2019年、私たちは内製開発組織であるテクノロジーセンターをゼロから立ち上げました。スモールスタートだったこの取り組みは、スマホアプリの一部機能の開発から始まりましたが、次第に全面的な内製化の必要性に気づきました。そして、スマホアプリ開発の内製化を進める中で、バックエンドシステムにも同様のアプローチが必要だということが明らかになりました。このように、一つのシステム開発を進める中で別のシステム開発の内製化の必要性に気づくというプロセスを繰り返し、2023年現在では、基幹システムの一部である社内API基盤システムにまで内製開発を拡大しています。
3つのフェーズで進化するCSDX
CSDXの取り組みは、3つのフェーズに区分することができます。
- フェーズ1(2019-2021):
テクノロジーセンターのスモールスタートから始まり、案件をこなしながら内製開発の範囲を広げていきました。この期間に総合職社員を公募し、デジタルスキルを習得することで、事業部とシステム開発の両方を理解する人材を育成しました。
- フェーズ2(2021~):
従来のIT部門とテクノロジーセンターを統合し、CSDX推進部を設立しました。これにより、安定性を重視するモード1と、速度と柔軟性を重視するモード2の両方の強みを持つ組織へと進化しました。また、CSDX推進会議を設置し、DXの状況を役員が共有し、ディスカッションを行う体制を整えました。
- フェーズ3(2023~):
CSDX推進部だけでなく、全社員によるDXを目指しています。生成AIやノーコード・ローコードツールを活用し、社員全員の生産性を向上させることが重要なテーマとなっています。
生成AI元年としての2022年
2022年は、生成AI元年として、私たちの働き方に革命をもたらしました。社長の水野も、自ら日々社内ChatGPTであるSAISON ASSISTを利用し、「生成AIを前提にすべての業務を見直すように」とトップダウンのメッセージを発信しています。フェーズ3のテーマである全社員によるDXを実現するため、生成AIの活用は不可欠です。
数値で見る成果
内製開発により、ITベンダーに依頼するよりも61.8%のコスト削減を実現しました。また、2019年から2022年までの間にDX推進により自動化してきた業務は79万時間にも及びます。これはおおよそ社員400人分の業務を自動化した計算になります。紙についても2019年度に183トン使われていたオフィスのコピー用紙が2022年には107トンまで削減されました。お客様のセルフサービスによる自己解決率も2020年度には64%だったところが2022年度には72%に上昇しました。
CSDX戦略
CSDX VISIONの達成に向けて、デジタル基盤とデジタル開発プロセスを最適化し、
デジタル技術やデータを活用することによる新たな価値や事業協創を実現します。
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エンジニアやデータサイエンティスト、サイバーセキュリティなどのデジタル人材の採用や、エンジニアとしての技術・スキルを習得する制度の開始など、社内人材の育成に取り組むことで、デジタルトランスフォーメーションを推進する人材の拡大を目指します。
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大規模言語モデル(LLM)を活用を推進していくため、OpenAIを始めとしたLLMとのAPI連携を推進しております。
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デジタルとリアルの強みを活かしたサービスやプロダクトの展開などにより、お客様の期待を超える感動体験の提供を目指します。
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「オープンイノベーション戦略」として、ベンチャー企業との人材交流や、エコシステム構築を目指します。
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デジタル人材を活用するための全社横断DX組織の組成や、デジタル部門とIT部門の人材・知識交流、デジタル組織への加速を目指します。
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クラウドの新規採用を積極的に行い、既存システムのクラウドへの移行を推進すると共に、外部システムとの連携を強化します。
CSDX戦略 詳細資料