1月末、当社の首都圏3支社合同(神奈川支社・東京支社・東関東支社)で社員向けセミナーを実施しました。今回のセミナーでは、共立女子大学の河原智江教授と脳活性総合研究所の太田芳徳社長にお越しいただき、当社社員に向けて、介護と未病ケアについてのお話をいただきました。今回は、そのセミナーの様子をご紹介します。

文:CHIENOWA編集部


人生100年時代 だからこそ介護を考える

セミナーの前半は、「介護」がテーマです。共立女子大学の河原教授をゲスト講師として介護や認知症に関するクイズを行い、基礎知識を深めました。その後、「親が脳梗塞で倒れた場合」「親が認知症の疑いがある場合」の2つの設定で、心配なこと、職場に相談すること、親の気持ち、そして、介護者である自分の気持ちをシミュレーションし、グループ内で発表をしました。

ワークでは、発表者によって自身の設定や置かれている状況が異なり、誰一人同じシミュレーションではないことに気が付きます。例えば、介護が必要な親が、自身の親の場合とパートナーの親の場合で想定すべきことが異なっていたり、近距離介護なのか、遠距離介護なのかで対応が異なっていたりと、検討することも、対応方法も一つではないのです。

介護は、一人で悩まないことがとても重要で、そのためにまずやるべきことは、介護に関して「知る」ことです。また、一人で悩んで仕事を辞めることがないように、専門家(地域包括支援センター)に相談することが必要です。介護には「これが正解」というものはないのですが、介護に関して知り、そして、介護に関する会社の制度や介護保険サービスを知り、一人ひとりの症状や性格、置かれている状況、希望を踏まえてカスタマイズすることが大切です。ワークを通して、仕事と介護の両立について考え、介護問題に直面した際の心構えをすることができました。

グループワークの様子

この物忘れは、年齢相応の物忘れ?

セミナー後半は、脳活性総合研究所の太田社長をゲスト講師に、未病ケアの取り組みの一つである「脳活性度定期検査(以下、脳検)」を学びました。

脳の認知機能は年齢とともに低下していきます。しかし通常の老化に伴う低下ではなく、急激に低下することがあれば要注意です。認知機能の低下を放置しておくと、認知症になってしまうリスクが非常に高まります。脳検は、認知機能を定期的に検査することで、認知機能の急激な低下を捉え、未然に防止することを目的としています。

セミナーの中では、実際に脳検の問題にもチャレンジしました。数字・言葉の記憶力や空間認知力、情報処理力など、参加した社員は慣れない問題に苦戦していました。

脳検にチャレンジする社員の様子

セミナーを終えた参加者からは、

「これから起こりうることを事前に理解しておくことで、漠然とした不安がなくなり、心配をせずに済むこと、また適切な相談先を見つけておくことの重要性がわかりました。」

「親の介護が必要になったら、状況次第では会社を辞めざるを得ないかもしれないと思っていましたが、そのときは地域包括支援センターに相談しようと思います。」

「迷惑をかけると思いますが、親が倒れたら職場(上司)に話をして相談します。大事なことだからこそ、職場に言わないといけないと思うし、親のことをきちんと対応したいから、協力を仰いでいきたいです。」

「介護は自分一人で考えず、“周囲に頼る”“制度を使う”ことで、乗り越えることができると思いました。それができないと、介護する側、される側ともに幸せでいられなくなると感じました。普段から親とも話をしておこうと思います。」

といった声があがりました。

今後ますます超高齢社会が進行する日本において、長く健康で働き続けることが重要となっていくことでしょう。今回のセミナーを通し、誰にでも起こる可能性がある介護や認知症の知識を深め、どんな状況においてもキャリアを諦めないポジティブな対応方法を理解することができました。当社はこれからも、多様な働き方とライフイベントに対応できる環境整備に努めてまいります。