文:長野 紗智(CHIENOWA)
「シフト勤務×育児家庭」が直面する、休日保育問題とは?
私は、3歳7か月の男の子を育てながらクレディセゾンで働くママです。産休、育休を経て復職し、現在は横浜髙島屋にあるカードカウンターへお越しになったお客さまへカードのご案内をしています。

私が働くカードカウンターはシフト制勤務のため、日曜日や祝日に出勤することも多くあります。ただ、日曜・祝日はほとんどの保育所がお休みなので、一時保育など、子どもの預け先を探さなくてはなりません。

仮に、運よく一時保育の空きが見つかっても自宅や勤務先から遠いこともしばしば。ベビーシッターサービスに登録してみたこともありますが、事前の準備やシッターさんとの打ち合わせが必要だったり、費用がかさんだりなど、思いのほか負担が大きかったので、登録をしても実際に利用することはありませんでした。

そのため、日曜・祝日に私が出勤するときは、夫が一人で子どもを見てくれています。おむつ替えや食事の支度など、育児に積極的に参加してくれる夫に感謝している反面、平日は朝から夜まで仕事をして、休日は家族サービスや育児を行う夫を見て、たまには自分自身の時間を過ごしたいと感じているのではと思っていました。

 

公園で遊んでいる息子と夫
また、夫の都合がつかないときは私の実家を頼りますが、両親も仕事があり、祖母の介護もしているので頻繁に子どもを預かってもらうことは難しい状況です。

どうしても預け先が見つからないときは、同僚に出勤を代わってもらうこともありました。周囲のサポートのありがたさを感じつつ、職場に負担をかけているのではないかと不安に思うこともあり、日曜・祝日でも子どもを気軽に預けられる場所があればいいのにといつも思っていました。

そんなとき、横浜髙島屋が職員と取引先の販売員対象の保育施設「よこたかキッズルーム」を設けていることを知りました。繁忙期であるゴールデンウィークや年末の日曜・祝日に、一時的に子どもを預かってもらえるとのこと。ぜひ一度体験してみたいと思い、今回は実際に子どもを1日預けてみることにしました。

 

子どもを連れて「よこたかキッズルーム」を訪れた筆者(右)と夫
簡単な手続きで気軽に使える。忙しいパパママに優しい保育施設
「よこたかキッズルーム」は、横浜髙島屋が保有している近隣ビルの会議室を保育施設として開放したもの。私の職場から子どもと一緒に歩いても徒歩10分弱の距離にあり、通勤時にストレスなく子どもを預けることができます。

実際に利用を申し込むときの手続きは、利用申請書を上長へ提出するだけで、持ち物も肌かけや衣類といった普段通園のために準備するものと、食事と飲み物くらいでした。

費用面も、ベビーシッターを一日利用したときの金額と比べるとかなり抑えられます。保育士さんもベテランの方ばかりで、利用者にとって、安心して気軽に利用できる保育施設だと感じました。

また、今回のように日曜・祝日に長時間預かってくれる保育施設は、自分で探すとなかなか良いところが見つからない場合が多いので、そのリサーチをしなくて良いという点においても、負担が少ないと思いました。

 

ベテランの保育士さんが子どもをあやしてくれるので安心
当日、一緒に連れてきた息子は、慣れない環境に最初は戸惑っていましたが、保育士さんが優しく声をかけてくれたおかげですぐに雰囲気に馴染み、保育施設にあるおもちゃで遊んでいました。特に、色紙を使ったアンパンマンの腕輪や、魚のシールを貼ったしおりなどを保育士さんと協力しながらつくったことが面白かったらしく、家に作品を持ち帰って自慢してくれました。

一方で、私も息子をこの保育施設に預けることで、日曜・祝日に家族や同僚に子どもの面倒を見てもらっていたときに感じていた不安やストレスは一切ありません。

しかも、「よこたかキッズルーム」が開いているときは、髙島屋の人事部の方や店長が自ら保育の部屋に足を運び、様子を見に来てくれることもあるとのこと。

今回の体験時も、職員の方が保育の部屋に来て子どもをあやしたり、勤務時間内に親である私の職場に子どもの様子を伝えにきたりしてくれたので、いつもより安心して仕事に打ち込むことができました。

 

息子がよこたかキッズルームでつくってきてくれた作品たち
仕事が終わり、保育の部屋に子どもを迎えに行ったあと、そのまま私の職場に立ち寄ってみました。「ここがママがお仕事しているところだよ」と言うと、息子は「ママのお仕事のところ? ぼくも大人になったらここでお仕事する!」と言っていました。息子は、私の職場を実際に見たり、職場の同僚とおしゃべりをしたりと、普段と少し違った経験ができて楽しかったようです。

また、職場にきたことで「働く」ということを身近なものに感じることもできたようです。いままで、息子が私の仕事の話をすることはあまりありませんでした。

ですが今回、私の仕事について身を持って知る機会を得たことで、「働く」ことに自然と興味を持ってくれたようです。たとえば百貨店を見ると「ママの会社みたいだね」と言うなど、普段の会話のなかに仕事についての話しが出るようになりました。
キャリアを諦めなくていい。保育施設が増えれば、ワークライフバランスもよくなる
今回、「よこたかキッズルーム」を利用したことで、夫は久しぶりに一人の時間を持つことができ、「リフレッシュできた」と喜んでいました。私も、私と息子が帰宅したあと、いつもより積極的に息子と遊んでいる夫の様子を見て、より一層育児と仕事に前向きになれた気がします。

日曜・祝日に出勤が必要な仕事でも、「よこたかキッズルーム」のような施設を利用することで、家族一人ひとりがより充実した時間を過ごせるのだと気づきました。

そしてこういった取り組みは、同じ職場で働く同僚や後輩の繁忙期の負荷を少しでも軽減でき、これから結婚や出産を控えている方にとっては、将来の働き方の選択肢を広げるきっかけにつながるように思います。

シフト制で働いていても、社員の休みの希望が重なりやすいのは、やはり土日祝日です。希望通り休みがとれず、預け先もないため、止むを得ずキャリアを諦めてしまう人もたくさんいます。

しかし、「よこたかキッズルーム」のように、日曜・祝日も開いていて、通勤途中に子どもを預けられる保育施設が増えれば、平日も休日も関係なく、安心して仕事ができるようになると思います。それにより、社内のワークライフバランスもよくなるのではないでしょうか。

休日に働くすべてのパパママが笑顔になれるように、こういった取り組みが社会に広がっていってほしいと思いました。
プロフィール
長野 紗智(ながの さち)
株式会社クレディセゾン 神奈川支社所属。3歳7か月の男の子のママ。